糸的にいとをかし

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【サッカー】師弟対決 アーセナル対マンチェスターC【プレミアリーグ20-21】

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 アーセナルの監督、ミケル・アルテタは2016年から2019年までマンチェスターCにコーチとして在籍し、2019年に自身がかつて選手として在籍していたアーセナルの監督に就任した。

 シティでの3年間、ペップ・グアルディオラの元で指導や戦術などについて多くを学んだ。そんな師弟関係にある2人がそれぞれビッグクラブを率いての対決となった。

 基本 

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 アーセナルのフォーメーションは4-2-3-1。CFのファーストチョイスはオーバメヤンで、右にぺぺ、左にサカ、トップ下にシーズン途中に加入したウーデゴールが入った。中盤はジャカとエルネニーのダブルボランチ。DFラインは大きく入れ替わって、右からベジェリン、ホールディング、マリ、ティアニーという並びとなった。

 対するシティは4-3-3。前線はスターリング右、マフレズ左、シウバ中央。中盤は先発復帰のデブライネ、得点量産中のギュンドアン、キャプテンのフェルナンジーニョ。DFラインはリヴァプール戦と同じセットだった。

シティの攻撃、アーセナルの守備

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 試合の主導権を先に握ったのはシティ。0トップを採用している中央はポジションを頻繁に入れ替えて相手のマークを絞らせない。サイドは割と張っていて、空いたハーフスペースに中盤の選手が飛び込んでくる構図。その分フェルナンジーニョがバランスを取り、カンセロやディアスがボールを供給していた。

 アーセナルの守備はマンマーク気味。エルネニーがギュンドアンorデブライネ、ジャカがシウバorデブライネをマーク。ウーデゴールはフェルナンジーニョを警戒しつつ、余った中盤の選手。サカはカンセロとSBのサポートとなっていた。そしてこの試合で一番大変であったろう選手はペペ。ジンチェンコを気にしつつルーベンの牽制というアップダウンの激しいタスクだった。

 先制点は早い段階で入った。アーセナルの守備が対応しきる前だった。だが、その後は安定し、マークの受け渡しはスムーズだったし、ある程度押し込まれてもきちんと必要な人数は揃っていた。その分、後ろに重たくなってカウンターになかなか出ていけなくなってしまっていたが…。

アーセナルの攻撃、シティの守備

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 アーセナルの攻撃の中心は左サイド、特にサカが目立った。最初はなかなかパスを引き出せていなかったが、ハーフスペースの少し落ち目に降りてくることでジャカからのパスを引き出し前を向けていた。そうなるとティアニーが高い位置を取ることができる。マフレズがついてくるべきだろうが戻りが遅いことが多く、シティCBはオーバメヤンの裏抜けを警戒していて出れないので、カンセロと2対1の状況になってそこからクロスという場面が何度か見られた。逆サイドも同じようにウーデゴールがハーフスペース、ペペが大外という形にしたが、スターリングは割と戻りが早いので厳しかったようだ。

 

まとめ

 前半2分の得点が決勝点となり1-0で終了。シティは公式戦18連勝となった。

 だが、内容的にはアーセナルも悪くはなく、シティの攻撃を停滞させていたと思う。代わりに攻撃に火力を失っていたので反撃とはならなかったが、シティ以外の相手と対峙したときには割とやれるのではと感じた。前線に速い選手はいるのだし、後ろに重たくなりすぎなければカウンターが刺さりそうではある。

 そうはさせずに押し込み続けたシティはさすがと言えよう。