糸的にいとをかし

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【サッカー】トゥヘル政権の初陣【プレミアリーグ20-21】

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 チェルシーランパードを解任し、トゥヘルを招聘した。クラブのレジェンドに見切りをつけ、結果を残し続けているドイツ人監督に声をかけた形になる。

 トーマス・トゥヘルは昨シーズン、PSGを率い国内4冠とCL決勝進出という結果を残している。それを引っさげてのイングランド初上陸。ランパード前監督が解任されてから、あっという間の就任だった。事前に話が進んでいたのだろう。

 なかなか上位クラブに勝てていない現状をドイツ人監督は打破することができるのだろうか。

 相手は曲者ウルブス。ELに出場した昨季ほどの勢いはなく、中位以下に留まっている。

 どちらも現状を変えたいチーム同士の対戦となった。

基本フォーメーション

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 チェルシーは4-2-3-1。ジルーやチアゴ・シウバといったベテランを起用し、調子の安定を図ろうとしているように見受けられる。改めて見ると、タレントは揃っているのだが結果がついてきていないのが現状だ。

 対するウルブスは3-4-3。守備時は5バックになり、絶対的「個」の力を持つ両WGでカウンターを狙うことがベースになっていたようだ。久しぶりにメンバーを見たが、またポルトガル化が進んでいた。まだ増えるのか?

 

チェルシーの攻撃

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 試合の展開としては、チェルシーが圧倒的にボールを支配することとなった。 それに対してウルブスは、撤退して一発カウンター狙い。予想通りの展開ではあった。

 ウルブスは撤退守備なので中央の守備は当然硬い。よってサイドからの攻撃が多くなっていた。実際、左SBのチルウェルが高い位置をとり、SHFがインサイドレーンを活用する左右非対称になった。

 ツィエクとハフェルツがシャドーのような振る舞いを見せる。2人のボールの引き出し方はMF-DF間で受けるというイメージというよりは、相手DMFの後ろで受けるという意識に近い印象だった。

 右サイドはハドソン・オドイが高い位置をとり、SBの裏をつくようなスルーパスを前半は引き出していた。さらにアスピリクエタが攻撃参加することで厚みをもたせる。

 そして、サイドからのクロスに対してはジルーはもちろん、ハフェルツも飛び込んでいた。その周りをツィエクやオドイがフォローしていた。

 最終ラインの組み立ては2CBとコバチッチが担当し、ジョルジーニョは中央で張り付き散らすのが役割。最終的には前述の通りサイド攻撃につなげるのが狙い。

 

まとめ

 試合はスコアレスドローで終了した。チェルシーは惜しいシーンは何度かつくっていたが、結局はウルブスの牙城は崩せなかった。正直なところ得点の気配はあまり感じられなかった。クロスが少し単調だった気がする。クロスだけでなく、ボックス内まで侵入できる回数がもっと増えると良いかと思う。

 トゥヘルの初陣はイマイチな印象で終わった。まだ、ほとんど練習の時間がとれなかったこともあるが、物足りなさを感じたのは事実だ。これからの変化を楽しむこととしようと思う。

 

 またしても、名将と呼ばれる人物がプレミアに上陸した。今年はチームの勝ち点にまだ大きな差はなく、まだまだ優勝はわからない。この状況からチェルシーがどこまで上がれるか、その手腕を見ていきたい。