【ジブリ】ジブリの「ゲド戦記」は駄作なのか
ども。命を大切にしないやつなんか大嫌いだ!糸です。
いきなりの宣言で申し訳ないのですが、命は大切です。人はいつか死にますが大切です。
さて、このセリフはジブリ作品の「ゲド戦記」のテルーというヒロイン的女の子が言うものなのですが、「ゲド戦記」の良い評判を聞くことは少ないです。
僕の中では好きな作品のひとつなので少し寂しく思います。
なぜ不評か
宮崎吾郎氏の初作品
宮崎駿氏の息子である宮崎吾郎氏のジブリ初作品です。その初作品をたくさんの人が比べたんでしょうね。親子で。
父親は言わずと知れた日本アニメ界の巨匠です。そんな人と初戦から当たってしまったら勝てるはずがありません。
しかし、親子であること。同じスタジオで製作された作品であること。などなど、比べられざるを得ない状態でした。
まあ、これは彼にとってはこれからも逃れられない宿命なのでしょうけど。
原作と異なる点が多い
原作はアメリカ人小説家のル=グウィン氏によって書かれた作品です。
この映画を見た彼女は、「これは私の本ではなく、あなたの作品です。よかったです。」といった趣旨のコメントを残しています。素晴らしく皮肉のこもったコメントですね。
この皮肉の原因は、原作と表現の仕方が異なることです。
ゲド戦記の原作ファンからは、全然違う話だと声を上げる人もいたようで…。
もともと表現するには難しい作品でしたが、原作者からは期待があったのでしょう。
「ジブリ」といえば、世界的に名の知れた作品を出していますし、さらに最初は宮崎駿氏が監督で製作するという話だったようで、それを裏切られた形になってしまったという気持ちがあったのではないでしょうか。
「見えぬものこそ」目を向けろ
このようなことがあって不評なジブリの「ゲド戦記」ですが、前述しましたがぼくにとっては好きな作品なのです。何と言うか、世界観というか、岡田さんの声というか、テーマソングというか…。
「ゲド戦記」のテーマはずばり「生」と「死」でしょう。人間にとっての永遠の疑問と言っていい「なぜ生きるのか」「なぜ死は怖いのか」などを投げかけられているようです。(大学で哲学学んで影響される奴)
「見えぬものこそ」「ゲド戦記」のキャッチコピー。「生」も「死」も目に見えないもの。だからこそ疑問に思うのでしょう。だからこそ恐怖を覚えるのでしょう。それらのヒントを与えてくれるのがこの作品だと思っています。